リンゴのような頭に、すいこまれそうに大きな黒い瞳。思わず頬ずりしたくなる小さなチワワは、現在、最も人気の高い犬種であることは、もうみなさん御存じでしょう。
日本の住宅環境でも比較的飼いやすく、ヒョイっとだっこして一緒に遊びにでることもできたりする。海外では、マドンナやスーパーモデルなんかのセレブたちの間でも人気を呼んでいます。
さあ、家族の一員に迎えようとしているチワワって、一体どのような犬なのでしょうか?

クイックリンク >>




チワワ発祥の地についてはさまざまな説があるのですが、9世紀ごろ現在のメキシコ付近を支配していた、トルテック族(または、トルテカ族ともいう)や、アズテック族(または、アステカ族ともいう)に崇められていた聖なる犬、テチチと呼ばれる犬の子孫である説が最も有力です。
このテチチという犬は、アステカ帝国において部族神への犠牲として捧げられていた聖獣であり、また一般のペットとしても飼われていました。
そして、この超小型犬をメキシコで発見したアメリカ人が、1880年の中ごろに、サイズ、知性、構造などにおいてさらに改良を重ねて現在のチワワをつくりあげていったわけです。名前の由来は、メキシコ・チワーワ州と同名のため、そこから名をとったのではと言われています。
犬種に固定されたのは1904年、以来、世界一小さなトイ・ドッグ(愛玩犬)として世界的に人気を呼んでいます。


きちんと訓育された健康的なチワワは、好奇心旺盛で活発、自意識が強く、自分よりもはるかに大きな犬に向かっても自己主張することから、多少自意識過剰な一面もあるようです。
しつけや訓練の飲み込みは早く、トイ・ドッグの中では一番運動量が必要。運動不足や、気に食わないころがあると欲求不満になり、吠えたり噛み付いたりして問題行動を起こすことも。一度惚れこんだ人間に対してはトコトン尽くして愛し抜き、他の犬に少しでも気が移りそうなのを感じると、その可愛らしさを200パーセント発揮して嫉妬します。
身体が小さいゆえに、寒さにはとても弱いですが、勝ち気で甘えん坊なポケットサイズの優れものです。


スムース・コート(短毛)と、ロング・コート(長毛)の2種類。


きちんと決まった時間に食事を与えること。
その際に、きちんと栄養のバランスを考えてあげて、与えすぎないようにしましょう。
お菓子や人間の食べ物などは肥満につながったり、お腹をこわしたりする可能性があるので基本的には控えて下さい。得に肥満は、内臓器官の病気や関節への負担などになります。


  ブルー、フォーン、チョコレート、黒、ブラック・タン、ブロンズ、レッドなど、また単色、マーキングのあるもの、班など、毛色はさまざま。毛質はスムースに関しては、柔らかい手触り。
ロングの場合は、柔らかい手触りで直毛か少しカールしていて、耳は飾り毛状で、首には豊かな襟毛があります。
スムース、ロング共に、自宅で簡単にトリミングができる気質です。


  世界一小さな犬種であるチワワは、成犬で、平均2.5〜2.7キログラム。
リンゴのように丸い頭、ぱっちり真ん丸で潤んだ瞳、大きなそり耳、小さく尖ったあごを持つ。足はトイ・ドッグの中では筋肉質でたくましく、シッポはキリっと上がっているのが特徴です。

チワワの祖先であるテチチについて、クリストファー・コロンブスがスペイン国王への報告書に「常に無言で吠えないが、人なつこい犬」と述べていたように、しつけがきちんとされていれば、必要ない時以外はあまり吠えません。なき声はその時に応じて変わるが、通常のなき声は大型犬に比べて、甲高い。
>>ページTOP




子犬から飼う場合だと、まず、子犬が落ち着ける居場所=「ハウス」をつくってあげる必要があります。市販のハウスには、床や天井がない囲いのみのサークルやハコ型のゲージなどがあり、中の半分をベッドに、残り半分をトイレにして、お水をトイレ側に置いてあげます。

ハウスは、犬がぐるっと一回転できる広さのものを。
  トイレは市販のペット・シートを使用するのが一般的。
  お水は、器でもいいですが、ペット・ボトルにつけてなめると水が出るグッズもあるので、それをハウスにつけるのもよい。
  囲いのついたベッドから、湿気のこもらない高床式のベッドまでさまざまですが、子犬の場合は一日の半分以上寝ているので犬用のクッションやベッドで快適に。また、母犬や飼い主の匂いのついたタオルや、ぬいぐるみなどを入れてあげると子犬は安心することでしょう。


  カラーとは犬の首輪、リードはカラーにつける引き網のこと。各種ワクチンを接種する前の子犬は、散歩は厳禁。ですが、散歩へ連れ出す前からカラーとリードに慣れさせておく必要があります。また、散歩だけでなく、しつけにも活躍します。

  身体の主本をつくる、餌とその器。犬はとにかく食事の時間が大好きです。あげる餌も子犬と成犬によって変わってきますし、身体が小さくてあまり鼻の長くないチワワには、大きくて深い器は不向きです。


オモチャは遊び道具だけでなく、ほかにもさまざまな役割を果たします。例えば、オモチャを使用して飼い主と遊ぶことで、コミュニケーションをとり上下関係をはっきりさせることができたり、例えばモノを噛むことによって、ストレス発散や脳の発達を促進したり、歯の掃除になったりもします。用途に合わせて、お気に入りになるオモチャを用意してあげましょう。

チワワはとても寒がりです。得に、冬場は常に暖かくしておいてあげないといけません。
ベッドに毛布を敷いてあげたり、洋服を着せてあげたりして、防寒対策してあげて下さい。


外へ連れだす時に必要です。キャリーバックの中に使い慣れたタオルを敷いてあげたりすると、安心するようです。

毛のトリミングにブラシ(ピン・ブラシやラバー・ブラシなど)やコーム、スキハサミ、シャンプー、爪の手入れに爪きりを。歯の手入れには、犬用ハブラシ(ガーゼでもよい)とハミガキコ。
ハブラシを嫌がるコ用に、液状タイプのハミガキ粉や、ハミガキ粉つきガーゼなどもあります(歯の掃除やストレス解消にもなる、犬用ガムは重要アイテムのひとつです)。耳のお掃除には、綿棒及び、ガーゼ、耳掃除ローションなどを用意しましょう。

消臭剤(トイレを別でしてしまった時に)、粘着テープのコロコロ(抜け毛を掃除します)、噛みつき防止用のスプレー、または酢(テーブルや、イスなど噛まれたくないものに吹きかけるとよい)


乳離れした生後1〜6ヶ月までを子犬(ベビー)、6〜12ヶ月前後までを幼犬(パピー)といい、食生活においては、この時期の食習慣が一生の食事の嗜好を決定すると言われいます。
生後、50〜90日は「社会化期」という大事な時期。家の外の世界や、家族以外の人や、ほかの犬に会わせたりして社会に適応できる経験をつませてあげましょう。
また、何に対しても好奇心旺盛なこの時期は、基本的なしつけを覚えてもらう一番大切な時期でもあり、シャンプー、爪切り、ハミガキなどに慣れさせるのもこの時期です。


  成犬ともなると、幼犬のころの育て方と、もともとその犬のもった性格とが交じりあい、性格、体格ともに確立されていきます。
その中で例えば、吠え癖、噛み癖、シャイ、散歩嫌い、ワガママなどの性格の矯正に関しては、コミュニケーションを上手にとりながら、根気よくしつけをしていきましょう。
また、肉体的、精神的に繁殖には最も優れている時期でもあります。7年を過ぎると、早くも老化現象があらわれてくる犬もいます。
チワワは大型犬よりも比較的長く生きますが、老犬になると、病気にかかる比率も高くなってきますし、健康面や精神面においてダメージを受けやすくなるので、安心した生活環境をつくってあげるようにしましょう。


毛、耳、目、爪など、基本的なチワワの手入れは家庭でできます。
詳しくは、トリミングのページを参照して下さい。

犬に必要な成分は、水・タンパク質・脂肪・糖質・ミネラル・ビタミンの6つです。
食事は、ドッグ・フードと手作り御飯に大きく分かれますが、手作り御飯の場合、きちんと栄養分を計算してあげなければならないので、必要な栄養バランスを考えてつくられたドッグ・フードが多く好まれているようです。ドッグ・フードには、ドライ・タイプとウェット・タイプの2種類あり、両者ともほとんど栄養分は変わりません。
サプリメントなどをプラスしてあげると、よりよいでしょう。


歯が生えはじめる3週間までの子犬は、ミルクを与え、歯が生えそろってくる2ヶ月までは離乳食を与えます。この時期、食事を与える回数は1日3〜4回が目安。
歯がそろい始めたら少しづつドッグ・フードに移行していきましょう。どんどん成長する、生後5〜6ヶ月の間の子犬の栄養要求量は成犬の2〜3倍と言われていますので、カルシウム(骨の成長や、乳歯が永久歯に生え変わるのを助ける)や、タンパク質(血や肉をつくる)、ビタミンが多く含まれている子犬用のドッグ・フードを与えることをオススメします。
大食いのこの時期、ついつい食べ過ぎてしまう傾向があるので、あくまでも1回の食事は、腹八分目くらいを目安にコントロールしてあげましょう。


  幼犬から成犬になるにつれて、1日の食事の回数を少しづつ減らしていきます。
成犬の食事は、1日に1回で充分です。

1日にあげる分量を1回であげるか、2回に分けてあげるかはその犬にもよります(食の細い犬は、2回に分けるなどする)。ここでも、腹八分目が理想。老犬になると、身体を動かさないわりには、食事に執着しがちになってきますので、成犬から老犬に移る時は少しづつ食事の量を減らした方がよいでしょう。
また、いつでも食べられるように、と器に餌を入れっぱなしにしているのは決して良くありません。一定の時刻に、一定の量を与えることが理想です。


  人間の食品と違って、ここ日本では従来のドライフードや缶詰めなどのペットフードには、法的安全基準が定められていません。なので、中には発ガン性の高い食品添加物や、リサイクルフードと呼ばれる質の悪いフ−ドが使われていることも少なくありません。

食べ物の善し悪しにより皮膚病になってしまったりする犬もいます。
そこで、愛犬にも自然食をあげてみるのはどうでしょうか。人間界で、オーガニックフードが身体に良いとされているように、動物界でもオーガニックフードは身体によい。

ただ、栄養が計算されているドッグフードとは違って、飼い主が栄養やカロリー計算をして料理してあげなければならないので手間ひまがかかりますが…。

当たりまえのことですが、ドッグフードでも自然食品でも良質なものを与えることが大切ですよ!自然食については、また改めて御紹介しましょう。

  ・タマネギや長ネギなどの、ネギ類:ネギに含まれる成分が、犬の赤血球を壊してしまう

・カリフラワー、キャベツ、ビーンズ/唐辛子、ニンニクなどの刺激の強い香辛料:消化不良や下痢になる

・牛乳、チーズ:消化の悪いコは下痢になる可能性がある

・骨つきのトリ肉:縦に割れるトリの骨が、内臓に刺さる可能性がある

・タコ、イカ、カニ、エビ:消化不良を起こします

大型犬と小型犬では、小型犬のほうが長生きしますが、犬の平均寿命は約15年くらいといわれています。



1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 9ヶ月 1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年
1.5歳 3.5歳 5歳 10歳 15歳 18歳 24歳 28歳 32歳 36歳 40歳 45歳

8年 9年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
50歳 55歳 60歳 63歳 67歳 71歳 75歳 79歳 84歳 88歳 93歳 98歳 103歳




6ヶ月まで 体重0.5〜2kg:一日に必要なエネルギー143〜468Kcal
6〜12ヶ月 体重2〜2.7kg:一日に必要なエネルギー468〜630Kcal
成犬 体重2.7〜3kg:一日に必要なエネルギー315〜533KCal

上のカロリー接収を元にドッグフードを与えるわけですが、チワワだと一日平均¥100前後です。

○一日の食事代=約¥100
○一ヶ月の食事代=約¥3,000〜3,500
○一年間の食事代=約¥36,000〜42,000



一パック(100枚入り)¥1,200〜1,600
一日一枚使用するとして、

○一日のトイレシート代=¥12〜16
○一ヶ月のトイレシート代=¥360〜480
○一年間のトイレシート代=¥4,320〜5,760



・毎年春に行われる集団狂犬病注射(お近くの公園など)

→注射代¥3,000+注射済交付手数料¥550=¥3,550

(登録をしていない場合は、登録料金¥3,000がかかります→=¥6,550)

・病院で行う場合、その病院によって注射料金が異なります。
  また、審査料金がかかります。

○狂犬病予防接種代(年一回)
  登録している場合 ¥3,550
  登録してない場合 ¥6,550



  動物病院によって値段が異なりますが、平均5種〜7種で¥5,000〜¥8,000。
プラス、審査料金がかかります。

○ワクチン予防接種(年一回)¥5,000〜¥8,000